インク遊び
変えるべきか変えないべきか
思い立って、
ペリカンのスケルトン万年筆M205デモンストレーターのインクを変えてみたくなった。
早速、洗浄して・・・と思いきや、
購入からずーっと同じ色(ペリカンの紫色)を入れて使っていたので、すっかり軸に色が染みて取れないではないですか。
染んじゃうタイプなんですね。
ピストンを動かして何度も水を入れ替えたんですが、これが又意外なことに力が要る。
そう何度も連続してピストンを上げ下げするには骨が折れる。
うー。軸内に直接アクセスしたい!
この万年筆の構造上首軸をはずすことは出来ないので、
ペン先をはずしてみることに。
大抵は、押し込んであるだけなので、滑り止めの指サックでペン先をグッと・・・。
外れない。
もう一回グッと・・・。
か、硬い。?
腹に力を入れてもういっかい・・・ま、回る!
おおお、回して取るタイプ。
「世の中は思い込みと勘違いでまわっている」
と新人歓迎会の時に酒に酔った先輩が酒臭い息を吐きながら、うつろな目で熱く語ってたのを座右の銘にしてきたのですが、
今回の思い込みは危険でした。
(よーく観察すれば、首軸内にねじ切ってますよ。慎重な方はお気づきですねきっと。)
でも、この頑固なヨゴレは綿棒でこすっても落ちない。
水につけておくという手もあるが、効果は疑問。
手ごわいです。
どうしよう・・。
香りつきインクで万年筆を使ってみる
セーラー万年筆が、新しいボールペンを発売しましたね。
その名は、「リロマ」⇒http://www.sailor.co.jp/lineup/reroma/17-0180
頭(クリップの根元!?)にアロマオイルを染み込ませるパッドを搭載した
回転式のボールペンです。
香り孔から4つのオリジナルアロマオイルの香りを楽しむことができるというもの。
もちろん、既にお気に入りのアロマオイルがあるっ!という方はそのオイルも使用可能です。
さて、万年筆用のインクにも香りつきというがあります。
先日から、墨の香りのするブラックインクを使っています。
神戸の文具店ナガサワ文具センターさんのオリジナルインク「墨香」です。
香りたってしょうがないというどぎついモノではなく、
キャップをはずした時に、サワっと香る程度。
これが、私にはちょうどいい。
いやあ、墨の香りっていいですね。
なんか、いいアイデアが浮かびそう・・・な気がします。
これも香りの効果なんでしょうか?
この「墨香」というインクすいぶん前に手に入れたものなので、
もうないのだろうと思っていたら、まだ入手できそうです。
気になった方は↓↓
オリジナルインク「墨香」手に入るかチェックする
インクブレンダーというお仕事
凝りもせず、またまたインク工房にお邪魔してきました。
インク工房といえば、あのシェイク。
シャカシャカっと最後にする動き。
聞いてみました。
「そうしないと、だめなんですか?」
すると、
色々試行錯誤の結果、この方法が一番早く良く混ざったのだそうです。
なるほどねえ~。
ちゃーんと意味があったのでした(笑)
それにしてもブレンダー石丸さんは忙しい。
扱うものが、インクなだけに水洗いはかかせません。
インクを混ぜるシェイカーやスポイト等が無論のこと、試し書き用のふででまんねんの
ペン先ペン芯をはずして、洗浄、付け、はずして、洗浄、付け。
インクの色を何度もだめ出しすればするほどね。
インクを調合したら、それでおしまいと思ったら大間違い。
配合を閻魔帳につけたり、インクの名前をラベルに手書きで書いて貼ったり、さらに名刺にインク名とNOを書いたり、
おっと、その間にもお客さんの相手をしたりしてね。
作ってもらったインク大事に使おうと思ったのでした。
小さいサイズの入れ物はないのかと、尋ねられた方がいらっしゃいましたが、
ほんっと、欲しいですね。
色々な色を少しずつ。
インクビンを使い切るってことは、そうそうないですから。
たまる一方です。
おっと、こんな注文をしたら、また作業が増えてしまいますね。
ちなみに、
“納戸色”“人参色”そして、今回作ってもらったのは、“苔色”
日本の伝統色が、三色とあいなりました。
オリジナルインク第2号
部分漆塗り万年筆のオリジナルインクを求めて、はるばる大阪まで行って来ました。
ちょうど、インク工房が大阪の梅田にある阪急百貨店で開催されていたのです。
何日か前、夕方のニュースで紹介されていましたね。
関西地方の方は、ご覧になった方もいらっしゃるのでは。
さて、
着いてびっくり。
インク工房だけかと思いきや、中屋万年筆のいつものお二方や、大橋堂さん、ガラスペンなんかもあったりして、それはもうちょっとしたパラダイス!
"ILove Pen I Love Letter~手書きの味わいに惹かれて~
http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/event/index.html#070321_6
こんな、催しがあったんですね。うかつでした。(笑)
気をとりなおして、しっかり目の保養をさせて頂きました。
大橋堂さんは、あいにく休憩中のようで、いらっしゃらなかったのが残念でした。
それにしても、阪急オリジナル万年筆 限定3本って。
どなたのものになったのやら。
期間中、中屋万年筆さんは、24日まででしたが、今日からはセーラーの川口さんが登場されます。
さらに、パイロットの蒔絵実演なんかもあったりと、もう完全にパラダイス。
落ち着いた雰囲気もいいですが、このような催しは活気があってよいですねえ~。
ブレンダーの石丸さんも休む暇もなく、シャカシャカしておられました。
こんな色を作ってもらいました。
期間中の毎日先着100名というプレゼント(左:グリーティングカード)もゲットでき、"にんまり"のひと時でした。
ああ、蒔絵の実演見たかった~~。