セーラー万年筆「マイファースト」使ってみました
セーラーさんのカジュアル万年筆に新しい仲間が登場
2014年2月に発売されたカジュアル万年筆がこの「マイファースト」本体価格2000円です。
「マイファースト」という名前からも分かるように、
はじめて万年筆に触れる方のために・・・・というコンセプトだそうです。
セーラーさんには、1000円(税抜)という価格帯で、学生などいわゆる若年層向けの万年筆として
すでにしかも歴史のある「キャンディ」シリーズというのがあります。
なので、といいますか
ちょっと変化球的な構成になっています。
写真のとおり、首軸(「大先」と表記されていますが、ややこしくなるので以下「首軸」とします。)が、
2つセットになっています。
軸とキャップは、1セット分。
首軸を付け替えて、楽しむことが出来るというもの。
ざっくりいうと、細字と極太のペン先を選んでどちらか一つじゃあなくて、両方楽しんじゃえってのり。
内緩衝ケース(万年筆本体やインクが収められている白いやつ)を取っ払えばちょっとしたペンケースにも使えるか・・・って考えてしまえるほどケースがしっかりしています。
裏面には、初心者向けの説明が。
もちろん、中にも初心者向けの詳しい解説書が入っています。
でも、
正直購入するのをずいぶん考えた万年筆でもありました。
2種類のペン先が楽しめるのは、魅力的なんですが、
色は黒だし、首軸(ペン先も)だけが2種類あってもね~って。
ついついコストパフォーマンスを考えてしまったのでした。
では、肝心の万年筆を見てみましょう。
「マイファースト」レビュー:特殊ペン先が書いてて楽しい
・万年筆のベースは、たぶん「キャンディ」
・「カクノ」と比べてみました
・付属インクが3色も
・全3色(クリップ他の色が違うだけ・・。)
・ペン先(勿論、鉄ペン)が通常タイプ(中細)と特殊ペン先の2種類。
・コンバーターがつかえる両用式
というポテンシャル。
・万年筆のベースは、たぶん「キャンディ」
カタログでサイズを比べてみました。
「クリアキャンディ」のサイズ等(公式HPより)
蓋・胴 PMMA樹脂
大先 AS樹脂
本体サイズ φ16.5×135mm
本体重量 11.0g
「マイファースト」のサイズ等(公式HPより)
蓋・胴 AS樹脂/ブラック
大先 ABS樹脂/ブラック
本体サイズ φ16.5×135mm
本体重量 11.0g
ふむふむ。
「キャンディ」の実物が手元にないので、いちよう「たぶん」ということで。
キャップの天冠に、星マークがあります。(見えるかな?)
・「カクノ」と比べてみました
ちなみに、パイロットさんの「カクノ」と並べてみました。
そうそう
キャップは、ねじ式ですよ。(思いっきり引っ張ったらダメです。)
カクノは、パッチン式。( ←嵌合(かんごう)式って言います。)
・付属インクが3色も
万年筆購入すると、おまけで付いてくる「インク」というのは、大抵1本なんです。
が、
「ブラック」、「ピンク」、「スカイブルー」の3本もついてます。よっ!太っ腹!?
でもまあ、
そのまま使うのは面白くないので、セーラーの顔料インク「極黒」と「青墨」を使ってみることにしました。
ご覧のとおり、どちらもインクフローはばっちり。
でも、「青墨」のカートリッジの取り付けで、えらい目に合いました。それは後ほど。
・全3色(クリップ他の色が違うだけ・・。)
一応、3色展開になってます。
一応ね。
物欲装置は・・起・・反応なし・・。
次、行ってみよう!!
・ペン先(勿論、鉄ペン)が通常タイプ(中細)と特殊ペン先の2種類。
さあ、いよいよ最大のセールスポイント。
あの特殊ペン先が使えます。いわゆる「ふででまんねん」タイプです。
何それ?(という方は↓)
ペン先のさきっぽが、上に反り返ったセーラー独自の特殊なペン先で、
太字と細字がひとつのペン先で書ける(書き分けられる)、筆のような書き心地のペン先なんです。
ペン先は、セーラーのマークが入ったなんの変哲もない鉄ペン(⇒能ある何とかは状態)
しかし、
まあ、なんと滑らかな書き味。
極太の線が、さらさら~。
書いてて気持ちがいいというのは、こういうことなんでしょうね。
もう一つのペン先は、中細。
とはいえ、割と細い方で固めでしょうか。
でも、いやじゃない。
こちらはうってかわって、実用向け。質実剛健といいますか。
どんなシーンでもこなせる、安心感のある書き味を味わえます。
・コンバーターがつかえる両用式
付属のカラーインクを使い終わったら、コンバーターに付け替えてお好みのインクを!
ということで、早速コンバーター(くどいようですが、セーラー製のコンバーターをご用意下さいね。他社製のだと、入らないか入ったとしてもインク漏れの原因になりますから。)に付け替えてみました。
カートリッジの取り付けにはご注意を
さて、セーラーの顔料インク「極黒」と「青墨」を使ってみたと前に書きました。
実は、
「青墨」のカートリッジを入れるとき(特殊ペン先の方)、あまり感触がなかった(プチとかカチとかカートリッジの蓋が破れる音とか感覚がありますよね。あれです。)。
ので、ぐいぐいと押して入れたのでした。
すると、コンバーターに取り替える際、カートリッジが取れない・・・・。何故???
普通これくらいだろうという力で引っ張っても取れない。×■◎〒●□%??
もっと、もっと・・・で、こうなりました。
おおおお。×■◎〒●□%??
飛び出るインク。
インクに染まる指。
その指でさわったであろう机に残る指紋。あんなとこやこんなとこに。
【教訓その1】インク交換は、周辺の養生をしっかりしてから。
【教訓その2】いつもと違うと感じた時は、力技で解決しない。
万年筆がどうのということではなく、
あくまで入れ方が悪かったという事例です。念のため。
若干、取り乱しましたが気を落ち着けて。
最後に、
マイファーストレビュー:コンバーターを使ってみた。
いつものように、ペン先をばらして(自己責任でね。ペン芯を入れる向きが決まっているのでよく見る必要があります。)
洗浄して(水道とかの流水で洗い流してもOK。但し、水の勢いで排水溝に流されないように注意注意。)
コンバーターに取り替えてみました。
特に問題なく、ご覧のとおり。インクはセーラーのブルーブラックです。
今のところ、
例えば初めて万年筆を使う友人に、
手軽に使える万年筆と、それに加えてペン先の可能性(特殊ペン先で)を体感してもらいたい場合には、
こんなのもあるよってのりで紹介はする・・・・かな。くるしい?!
もう少し使ってみて、気が変わったら追記します。
関連記事
- プラチナ万年筆「preppy(プレピー)」を愛しむ
- プラチナ万年筆「preppy(プレピー)02」極細を使ってみた
- 付録万年筆を使ってみた「サライ2014年11月号」
- RHEITA(レイタ)の万年筆:レイタ万年筆を使ってみた
- CENTROPEN(セントロペン)の万年筆:RUBY(ルビー)2116を使ってみた
- パイロット「kakuno」(カクノ)使ってます
- 続・毎日万年筆使ってますか?
- 毎日万年筆使ってますか?
- ペリカン:レベル L-65
- ウォーターマン :クルトゥール・ライト・ソフト
- じゃじゃ馬万年筆
- プラチナさんのカジュラル万年筆プレピー再び
- 帰ってきた部分漆万年筆
- プラチナのカジュアル万年筆「preppy」
- スケスケの万年筆再び。
- スケスケの相棒アーティスタ
- プラチナのミュージック
- 中屋の万年筆。
- グラマー消失